更生保護女性会総会
5月12日くもり

港区更生保護女性会の総会におじゃましてきました。総会に続き、港区出身のシンガーソングライター越野翔子さんによる「地域で育つこころ」と題して歌とお話がありました。
昨年12月1日(土)に港区社会福祉協議会他が主催しました第11回「こころの講座」に翔子さんが出演し、それを聴きにいらしていた更生保護女性会の方がお話や歌に大変胸を打たれたとのことで今回につながりました。

港区南市岡地域で母子家庭で育った翔子さんは現在25歳、親子ともども地域の方々との温かな関わりや声掛けの中で過ごすことができ、まっすぐ育ってこれたと話されました。
お風呂屋さんで「翔子ちゃん大きなったなー、牛乳飲むか?」と声をかけてくれるおばちゃん。「翔子ちゃんはそのままでいい。優しい子に育ってくれて良かったやん。」と自分たち親子を救う言葉をくれたピアノの先生。スポーツを嫌いにならないようにと全く怒らなかったキックベースボールの優しい監督。商店街のふとん屋のおばちゃんに、お好み焼き屋のおっちゃん、魚屋のおっちゃんとは将来結婚すると思い込んでた(笑)・・・など、さまざま地域で育った様子を語ってくれました。

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守られているあの時があったからこそ、今、自分の夢に向かって頑張ることができている。夢を追い続けることができる。と語られ、母なる地域へ・・・との思いを込め「真っ赤な雨傘」という歌を歌われました。

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この曲は雨の中ちょろちょろと動き回る小さかった自分を走り回って追いかけ少しでも濡れないように傘をかけてくれていたお母さん・・・・あのころ自分は本当に守られていたんだ・・・と大人になってから分かり書いた歌だそうです。

あのころは「ごめんね」の一言が言えなかった・・・、今はすべてに感謝の気持ちでいっぱい。今、母の背中がすごく小さく見えたり、かわいがっていた近所の犬がおじいちゃんになっていたり・・・時が経つことによって自分が成長し、見方も変化し、新たに感じられることがあったとのことでした。

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そして翔子さんといつも行動している20歳の辻 心響(しおん)さんが今日も一緒に来てくれていて、今回は歌を披露し、お話も少ししてくれました。
心響さんは、家族が一緒に住むことが叶わないなどの過酷な環境で育ったという経験から、子どもへの関わりについて「大人はうそをつかないでほしい。子どもはとても敏感に感じ取ってしまう。でも、もし、目の前の人を受け入れたなら、びっくりするくらい簡単に心を開くものです。」と話してくれました。
話しかけるとニコニコしてくれ、素直で、なぜかすごく気になる雰囲気を持つ心響さんのそんなの言葉に、胸が熱くなったのは私だけではなかったと思います。

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自分の懸命に生きる姿に何かを感じてくれる人がいるかもしれない、自分にしか話せないことがあるのかもしれない、そして何より、離れて暮らす双子の弟たちのためにキラキラと輝きながら頑張る姿を見てほしいとの思いで今日も歌ってくれました。

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その「手紙」という歌は、昨年亡くなったお母さんに向けて、さまざま葛藤があったけれど「今なら産んでくれてありがとうって心から言える」と綴った聴く人の胸をうつ歌でした。

若い2人のお話や歌の中には、子どもを取り囲むさまざまな大人や地域社会に向けてのメッセージがたくさん詰まっていました。
私たち大人はいったい何ができるのだろう。完璧な人間などいません、しかし、少なくとも子どもたちが安心して心を開くことのできる、信頼のできる人間に一人一人がならなければならないと強く思いました。

最後に翔子さんが、港区をさまざまな角度から支えてくださっているみなさんへのお礼の気持ちと、港区の未来にということで、会場のみなさんとともに1本締めで笑顔で終了しました。

更生保護女性会のみなさんは、時に涙ながらに深く聴き入り、歌には明るく掛け声も入れておられました。そして、これからも、愛ある声掛けをしていきたいと、今日の話を明日からの活動につなげようと胸に刻んでおられました。

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