第3回 精神保健福祉V講座
2月7日金曜日 はれ

第3回目は「コミュニケーションの取り方を知ろう」ということで、精神保健福祉総合研究所 代表の田村雅幸先生にお越しいただきました。

まずは、リラックスしてお話を聞いていただくための軽い運動です。左右の手で違う動きをするという脳トレで、すんなりとはいかず、みなさん自然に笑みがこぼれていました。

20140217_1img01.jpg

そのあと、講座に入っていきましたが、お話の中で一番強調されていたことは「共感」するということでした。
統合失調症の症状で「幻聴」を訴える方が多くおられますが、原因として不眠や過労・不安、そして、孤立感などが挙げられるそうです。
そのうち、不眠・過労・不安についてはある程度、医療介入で安定する部分ですが、孤立感というのは医療ではどうにもならない部分です。そこで、家族からの「あなたを守っていくんだ」というメッセージ、あるいは周囲の力が必要になってくる・・・そういった支えがあることで、治療効果も高まるそうです。

ボランティアとして関わっていく中で、サポートできるとすればここに可能性があるのではないでしょうか。

20140217_1img02.jpg

では、「共感」って具体的にはどういうことなんだろう・・・。
幻聴は本人だけの現実で、周囲の人にはもちろん聞こえないので「また誰かが話してくる」と訴えてくる方に、励まそうと思い「聞こえるわけがないから大丈夫、気のせいだよ。」と答えてしまいがちです。
しかし、「そうか、しんどいよね。辛かったよね。」と受容し、「どんなことだったの?」と傾聴することの方がずっとずっと幻聴に悩む方の心に響き、信頼関係を築くことができるのではないでしょうか。

20140217_1img03.jpg

誰も自分を分かってくれないのではないか・・・というところに、”寄り添う”ことができるかどうか、自分の尺度で測るのではなく相手の隣で同じ方向を見ていく・・・というようなことですと話されました。

そして、そのようなコミュニケーションの中での大切なこととして、人と「ていねい」に関わる・・・ということをおっしゃられました。

では、「ていねい」にってどういうことなのだろう、体感してみましょう・・・ということで、2人1組になり、背中に漢字を書き合いました。1度目は普通に書き、2度目は「ていねい」に書き合いました。

20140217_1img04.jpg

すると2度目は、1度目より「ゆっくり」「大きく」「はっきり」など、工夫して書かれていて、書いてもらう方の方も背中に集中し、分かろうと努力をされていました。

話すことも同じ。伝える努力、聴く努力が合致して、はじめて良いコミュニケーションが生まれます。
相手のペースに合わせ、「ていねい」を心掛けることで、関わりの質がぐっと上がるということをお話されました。
他にも非言語的コミュニケーション(声の抑揚、表情など目に映るもの)の影響など、普段からの人とのコミュニケーションにも通ずる大切なことなどもお話しされ、自分の普段のコミュニケーションをも振り返れる機会となりました。

次回4回目は現場に出掛け、就労継続支援B型事業についてのお話を伺います。
スポンサーサイト
<<おもちゃ図書館 | ホーム | 港区更生保護女性会・保護司会合同研修会>>