支える側が支えられるとき~認知症の母が教えてくれたこと~
12月20日金曜日 はれ

講演会「支える側が支えられるとき~認知症の母が教えてくれたこと~」を開催しました。

家族介護支援事業では、介護されているご家族の介護負担の軽減やリフレッシュの機会を作ったり、地域の方々に対して、介護や認知症などの勉強会を開催しています。

今回は講演会という形で、24年間にわたりお母様の介護をされてきた藤川幸之助さんをお招きしました。

藤川さんは、長崎大学教育学部大学院修士課程を修了、小学校の教師を経て、現在は詩人・児童文学作家として、認知症のお母様と過ごした日々のことや命、認知症を題材に作品を作り続けていらっしゃいます。

当日は認知症のお母様とそれを支える家族の心の葛藤、介護の大変さ、喜び、気付きなど、詩を織り交ぜながらお話しくださったのですが、先生の人柄と温かい長崎弁、ユーモアたっぷりの話術に、会場は一気に惹きつけられました。

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(講演内容の抜粋)
藤川先生の介護とは、“小さい頃両親にもらった愛や優しさを返す”ということ。
認知症の人の介護本当に大変だけど、マイナスばかりではない
介護を通して、学ぶことがあり、喜びがある。
一生懸命に向き合っていると、支える側が支えられていることがわかってくる。優しさや人を思いやる心を引き出してくれる。
“認知症という病気が、自身と父と母の絆の結び直しをしてくれた”
人を支えるということは、人に支えられるということ。
ずっと母を支えていると思っていたけれど、実はさまざまな面で母に支えられていた、育てられていた。人は生きて存在するだけで、大きな意味を持っている。

言葉ひとつひとつを大切に話されるのでとても重みがあり、経験者だからこその話に共感される方も多かったようです。

現在介護されている参加者からは、自分の体験と重なり涙がでた、少し疲れていたところだったが前向きになれた、頑張りすぎずそのままでよいのだと思えたなどの感想を、また介護されていない参加者からは、介護の大変さや気持ちがわかった、人間の業のすごさを見た、目の前の人やこの一瞬を大切にしたいと思うなど感想をいただきました。

当日は非常に寒い日だったにも関わらず、ご来場くださったみなさまどうもありがとうございました。